安立商店街タウンガイド
5/16

の方 こました! 3一寸法師のおとぎ話・・・ねかししゃからの輸入品にはない創意工夫があり、針が曲がらず糸の通りが良い優れた縫い針でした。当時、針は嫁入り道具にも欠かせない女性の大切な生活用品のひとつで、「住吉っさん行かはるの?ほな、みすや針、お土産に買おてきて欲しいわ」(笑)という具合に、安立の「みすや針」はご当地の名物になり、また各地へも行商に売り歩くようになります。この「みすや針」の売り口上、今でいうセールストークに住吉大社が物語発祥の舞台となる「一寸法師」の伝説が一役買ったと言われているのです。 「子に恵まれない老夫婦が住吉の神に子授け祈願をすると、小さな小さな男の子=一寸法師を授かります。やがて志を立てた一寸法師は針の刀を差し、お椀の舟で住吉の浦より出て京の都に上り、いざ鬼退治!そして打ち出の小槌でその一寸法師が鬼退治で使ったのが、この「みすや針!さぁ買うた!」という具合ですね(笑)。住吉大社の境内には様々な摂社・末社があり、その一つに元種を授ける神様として資金調達、子宝にご利益ある種た貸社があります。こちらには一寸法師を象った手水所がありますので、またご参詣の折に目を留めていただければと思います。。」にお話を伺い本みすや針針の刀で鬼退治住吉大社蔵『日本ヱバナシ一寸法師』昭和2年 春江堂種貸社にある一寸法師の手水住吉大社の反橋 水面に映る姿から太鼓橋ともいわれる住吉大社 権禰宜小出 英詞さん三栖屋本舗『住吉堺并ニ豪商案内記』明治16年

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る